過去のイベント情報社会デザイン研究所

研究所(または21世紀社会デザイン研究科)主催の様々な公開講座やシンポジウムを定期的に開催しています。本研究所の教員のほか学外から多様なスペシャリストを講師やシンポジストとしてお招きしています。一般の方も参加しやすいよう、土曜日や平日の夕方の時間帯を中心に開催しています。

会場 立教大学 池袋キャンパスへのアクセス / 池袋キャンパスマップ

2020年度

2019年度

2019.12.08 2019年度社会デザイン賞受賞式&記念講演会
社会デザイン学会
2019年12月8日 16:00~18:10
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
社会デザイン学会
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階ホール
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内容
16:00~16:25 社会デザイン賞受賞式
16:25~18:10 社会デザイン賞受賞記念公開講演会

社会デザイン学会奨励賞受賞者スピーチ
16:25 藤井 純一 氏
16:40 三桜工業株式会社

16:55 一般社団法人福島県助産師会 社会デザイン大賞受賞者記念講演「誰ひとり取り残さない~ユニバーサル・ヘルス・カバレッジと社会デザインの展望 -NGO活動の経験を踏まえてー」
17:10 本田 徹 氏(認定NPO法人シェア代表理事、福島県高野病院医師)
18:10 終了

[交流の部 18:30~20:00]
交流会 着席形式での意見交換会

登壇者
藤井 純一 氏(福島県広野町髙野病院医師、SHARE=国際保健協力市民の会理事長)
三桜工業株式会社
一般社団法人福島県助産師会
本田 徹 氏(認定NPO法人シェア代表理事、福島県高野病院医師)

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL. 03-3985-2181/(月~木)11:00~18:00
2019.10.27 「人生会議」を社会デザインする~看取り・弔いの視点から「つながり」の現代的意義を考える
公開講演会
2019年10月27日(日)13:30~16:30
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
看取りと弔いの社会デザイン研究会
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム
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内容
WHO憲章は健康を「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義する。超高齢社会を迎えた日本ではいま、健康寿命を延ばすことが社会保障財源問題とも絡んで喫緊の課題とされ、主に心身の状態を良好に保つための施策が展開されている。だが、WHOの定義にあるように、高齢期を「健康」で過ごすためには社会的に良好な状態が不可欠だ。そのためには、高齢になっても周囲の人たちとの「つながり」が必要だという認識が広がる。
つながりは、看取りから弔いという「死」を起点とした一連の流れの中でも不可欠だ。なぜなら、看取りも弔いも「他者」の存在があってはじめて成立する行為だからだ。エンディングは関係性を共につくるなかに存在する。本シンポジウムでは、その関係性を認識して最期までいかに生き、死を迎えるかを考える場である「人生会議」(ACP)の現代的意義をテーマの中核とする。
誰しもが避けえない死という事象を背景におきつつ、つながりにかかわる活動、ACPの現代的意義を再定義し、広く社会にその意義を訴えながら課題をさぐりたい。

講師
山岸 暁美 氏 (慶應義塾大学医学部公衆衛生学教室講師、看護師)
浦田 愛 氏 (文京区社会福祉協議会地域福祉推進係 地域連携ステーション(フミコム)係長)
大熊 玄 氏 (21世紀社会デザイン研究科・文学部文学科文芸・思想専修准教授)

講師略歴
山岸 暁美 氏
東医歯大大学院保健衛生学研究科(看護管理・地域看護学、看護学修士)、国際医療福祉大大学院医療福祉学研究科(地域ネットワーク学、保健医療学博士)修了。日赤医療センター勤務後、渡豪し小児病院に勤務。帰国後、2000年から訪問看護に従事。 07年厚労省戦略研究緩和ケア普及のための地域介入研究OPTIM-Studyプロジェクトマネジャー。 10年に厚労省に入省し、診療報酬・介護報酬同時改定などに携わる。厚労省在宅医療専門官としてACPモデル事業推進などを指導。 いまは千葉県松戸市、神戸市、新潟市などで地域、市民を巻き込むACPを構築しようと活発に活動している。 14年浜松医大医学部地域看護学講座助教。 16年8月より現職。在宅看護専門看護師、社会福祉士、認定心理士。

浦田 愛 氏
2012年に文京区一人目の地域福祉コーディネーターとして駒込地区に配置され、13年から地域の居場所「こまじいのうち」の立ち上げに携わる。その他、居場所づくりや学習支援活動の立ち上げなどに関わってきた。社会福祉協議会の世界ではフロントランナーの一人。「居場所」活動に力をいれ、文京区内でいま展開されている多くの居場所づくりをリードする。この5月から、生前から死後まで人生の最終盤を支えるエンディングサポート事業「文京ユアストーリー」も開始し、特に一人暮らしの方のACPに社協など家族以外がどうかかわるのかを模索している。

大熊 玄 氏
21世紀社会デザイン研究科・文学部文学科文芸・思想専修准教授

コーディネーター
星野 哲 氏(社会デザイン研究所研究員)

問い合わせ先
社会デザイン研究所
TEL. 03-3985-4725/(月~金)11:00~18:00
2019.07.14 ともに自分らしく生きられる社会をめざして~地域コミュニティ再生の条件とは何か
公開講演会
2019年7月14日(日)14:00~17:30
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
社会デザイン学会
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム
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内容
全国的に広がる高齢化の現象は、日本全体でコミュニティの存立基盤を根底から崩壊させつつあるように思われる。本企画では、いまわれわれのコミュニティがどのような状況にあるのか、コミュニティ再建の条件を探るための不可欠の作業として、まずはその現状確認をしてみる。

講師
【第1部】基調講演「医療、福祉、貧困、そしてコミュニティ」
本田 徹 氏 (福島県広野町髙野病院医師、SHARE=国際保健協力市民の会理事長/山谷・山友クリニック・ボランティア)

【第2部】パネル討論「地域コミュニティの現状と課題」
石坂 わたる 氏 (中野区議会議員)
子籠 敏人 氏 (あきる野市議会議長)
加藤木 桜子 氏 (練馬区議会議員)
井上 温子 氏 (板橋区議会議員)
吉原 喜三久 氏 (元福島県塩川町長)

講師略歴
本田 徹 氏
1947年 愛知県生まれ。北海道大学医学部卒。同大学病院小児科で研修後、北海道市立小樽病院小児科、社会保険中央総合病院内科等に勤務。
1977年 青年海外協力隊のボランティアとしてチュニジアに派遣の後、長野県厚生連佐久総合病内科、東京都日産厚生会玉川病院に勤務。
1984年 山谷地区の医療活動に参加し始める。
1985年 エチオピア飢饉緊急支援に参加。
1988年 カンボジアでのRINEプロジェクト開始にあたり派遣。SHAREの代表に就く。
1991年 タイ国マヒドン大学でプライマリ・ヘルス・ケアを学んだ後、神奈川県港町診療所勤務。
1994年 ルワンダ難民支援に参加。
1995年 1月末より阪神大震災医療活動に参加。
1996年 東京都堀切中央病院勤務(院長)。
2000年 東ティモール緊急支援に参加。
2008年 東京都浅草病院勤務。
2011年 東日本大震災緊急支援に参加。
2012年 いわき市福島労災病院に勤務(週1回)。
著書に『文明の十字路から;医師のアラブ=チュニジア』『人は老いる。その時誰がケアするのか』『世界の医療の現場から—プライマリ・ヘルス・ケアとSDGsの社会を』など。

石坂 わたる 氏
成蹊大学経済学部卒業、千葉大学特殊教育特別専攻科発達障害教育専攻修了、本学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了。知的障害養護学校教諭、教育センター職員(特別支援教育巡回指導員)、区役所任期付き職員(外国人登録担当)、専門学校非常勤講師(児童福祉科・保育科)等を経て、2011年より中野区議会議員(3期目)。日本に4人いるLGBTであることをカミングアウトしている現職議員の1人。

子籠 敏人 氏
本学経済学部卒業後、地元の「西の風新聞社」入社、記者を経て編集次長に。その後、時事通信社に勤務。本学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了(市民活動、地方自治、地域力などを研究)。2009年よりあきる野市議会議員(3期目)。2017年より、あきるの市議会議長。全国若手市議会議員の会副会長。

加藤木 桜子 氏
慶應義塾大学文学部卒業後、福祉の専門家をめざして上智社会福祉専門学校(夜間)で学ぶ。日中は研修機関、福祉系NPOで勤務。社会福祉士資格取得。2007年より練馬区議会議員(4期目)。本学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了(保育園民間委託問題に疑問を感じ、研究)。2018年、地域の拠点・ウイズタイムハウス(高齢の人、障害のある人、子育て中の人など、「生活に少しサポートがあると暮らしやすくなる」という人が、ひとりでも、家族でも暮らせる、新しい形の共同住宅)をオープン。

井上 温子 氏
大東文化大学環境創造学部卒業(在学中、高島平の地域活性化活動に参加、中板橋のコミュニティカフェ立ち上げに関わる)後、同大学事務室へ就職、みらいネット高島平事務局担当(コミュニティカフェ運営等)。2011年NPO法人ドリームタウンを設立し、代表理事。同年より板橋区議会議員(3期目)。2013年、高島平にコミュニティスペース「地域リビング プラスワン」開設、また、板橋区内のコミュニティスペースの連携・情報共有や提案のための「いたばしコミュニティスペース連絡会」立上げ。本学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程を2019年3月に修了。

吉原 喜三久 氏
本学経済学部卒業。塩川町役場職員から町長に転身、財政難のなか、重点選別主義で「町民が主人公の町づくり」を推進する。2006年、喜多方市などと合併し、喜多方市の合併特例区の一つとなる苦渋の選択をする。本学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了。

コーディネーター
亀井 善太郎 氏(21世紀社会デザイン研究科特任教授)

問い合わせ先
社会デザイン研究所
TEL. 03-3985-4725/(月~金)11:00~18:00

2016年度

2017.03.18 シティズンシップ教育で育む「市民」とは?
公開講演会・パネルディスカッション
2017年3月18日(土)13:00~18:00
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
日本シティズンシップ教育フォーラム
会場
立教大学 池袋キャンパス 本館1202教室・1203教室
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内容
「18歳選挙権」の実現や新科目「公共」の設置、道徳教育の義務化、地方創生の実現に向けた学校地域協働の推進や地域問題解決学習の広がりなど、シティズンシップ教育に関わる社会動向には大きな変化が見られている。
こうした状況下だからこそ、様々な視点の人々との対話を通じ、「見晴らし」をよくした上で、自らの現場でどのような目的・目標を掲げて、どのような教育実践や参画推進、政策立案を行えばいいのかを考えたい。
そこで、今回は、シティズンシップ教育の実践を通じて「どのような成長を目指すのか? 何は外せないのか?」という起点に立ち返り、「市民像」をめぐるディスカッションを行うこととする。
既に日本各地では様々な実践や研究、政策形成が展開されており、異なる観点や力点で動いている関係者が集まり、議論を交わしながら、その多様性を日本のシティズンシップ教育の発展への活力としていければと考え開催する。

講師
小玉 重夫 氏 (東京大学大学院教育学研究科教授)
湯浅 誠 氏 (法政大学現代福祉学部教授)
桑原 敏典 氏 (岡山大学大学院教育学研究科教授)
萩原 なつ子 (本学21世紀社会デザイン研究科教授・社会学部教授)

講師略歴
小玉 重夫 氏
1960年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。慶應義塾大学教職課程センター助教授、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授などを経て現職。専門は教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本教育思想史。

湯浅 誠 氏
1969年生まれ。東京大学法学部卒業。2008年末の年越し派遣村村長を経て、2009年から足掛け3年間内閣府参与に就任。内閣官房社会的包摂推進室長、震災ボランティア連携室長などを経て現職。

桑原 敏典 氏
広島大学大学院教育学研究科修了。神奈川県立豊田高等学校教諭、広島大学附属中学校・高等学校教諭、広島大学 文部科学省内地研究員、岡山大学教育学研究科准教授を経て現職。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL. 03-3985-2181/(月~木)11:00~18:00
2017.03.04 ベネッセコーポレーション共同講座「ママtomoパパtomoカレッジ」2017年春 育休復帰完璧1Day講座
21世紀社会デザイン研究科・社会デザイン研究所主催
2017年3月4日(土)10:00~15:00(9:30~受付開始) ※要事前申込
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
(株)ベネッセコーポレーション
後援
豊島区
会場
立教大学 池袋キャンパス 14号館地下1~4階 (地下1階 DB01・DB02教室、1階 エントランスホール、2階 D201教室、3階 D301・D302教室、4階 D401・D402教室)
池袋キャンパスへのアクセス / 池袋キャンパスマップ
対象者
育休復帰前のワーキングマザーとそのパートナー、同伴の赤ちゃんや子ども
内容
【講座内容】
1. 講座①「ライフからワークへ~哲学者の家族論~」 大熊 玄
2. 講座②「じぶんを知る、じぶんを伝える、セルフブランディングのススメ」 白土 謙二 氏
3. ワークショップ「復帰同期ママ ノット(結び目)ワーキング」 萩原 なつ子
4. パパと子ども講座「パパと子どもがもっと仲良しになる時間」 小崎 恭弘 氏
 (前半)パパとのかかわり方と遊び方 /(後半)生活リズムと睡眠
5. 講演「1才からの病気の予防」 菅谷 明則 氏
6. ワークショップ「カゾク会議のススメ」 ママtomoパパtomoカレッジ事務局
7. 先輩ママのトークショー「家事分担・両立」 萩原 なつ子

講師
大熊 玄 (本学21世紀社会デザイン研究科准教授・文学部准教授)
白土 謙二 氏 (電通特命顧問 クリエイティブ・ディレクター)
萩原 なつ子 (本学21世紀社会デザイン研究科教授・社会学部教授)
小崎 恭弘 氏 (大阪教育大学准教授、NPO法人ファザリングジャパン理事)
菅谷 明則 氏 (小児科医 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会理事)
パパ向け講座講師略歴
小崎 恭弘 氏 (保育学者、大阪教育大学准教授)
1990年聖和大学教育学部卒業。91年西宮市市役所初の保父として採用、西宮市授産所「名神あけぼの園」に配属。1997年武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科修士課程修了。2003年西宮市役所退職、神戸常盤短期大学専任講師 2005年武庫川女子大学非常勤講師 2006年関西学院大学非常勤講師 2014年から現職。

菅谷 明則 氏 (すがやこどもクリニック院長)
1982年慶應義塾大学医学部卒業。1982年慶應義塾大学小児科学教室入局。1984年清水市立病院小児科、1987年東京都立大塚病院小児科医員、1995年東京都立大塚病院小児科医長、2002年東京都立清瀬小児病院循環器科医長、2005年9月1日より「すがやこどもクリニック」を開院。2014年よりNPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会理事。

受講料
①パパ+ママ+子ども(60組) 5,500円(税込)
②ママのみ(100名) 3,000円(税込)

※①コースは、生後6か月~1歳6か月(※開催日時点)のお子さまが対象です。
※①コースは、パパとお子さまが一緒に講座にご参加いただきます。ご参加いただけるお子さまはお一人までです。
※②コースについては、講義に集中できるようお子さまをお預けになって参加いただくことをお勧めしております。どうしても預けることができない場合は、生後4か月~11か月(※開催日時点)のお子さまに限り、抱っこして受講いただくことが可能ですのでご検討ください。

(株)ベネッセコーポレーションのホームページよりお申し込みください。(お申込終了)
申込締切:2017年2月23日(木)
定員になり次第締切です。お早めにお申し込みください。
2016.11.28 講演会「ミャンマー・スーチー政権の挑戦——政治・経済改革の行方」
       分科会「日本企業の進出支援——物流、金融、保険の視点から」
公開講演会・分科会
2016年11月28日(月)13:00~18:00  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所、ビジネスデザイン研究科
共催
ミャンマー大使館、NPO法人メコン総合研究所、公益財団法人浄土宗ともいき財団、ミャンマー祭り実行委員会
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館多目的ホール(13:00~16:00)
12号館第1、2、3、4会議室(分科会:16:00~18:00)

講師
【開会挨拶】
中村 陽一 (21世紀社会デザイン研究科教授)

<第1部 パネルデイスカッション「ミャンマーの政治・経済改革」>
【基調講演】
工藤年博(政策研究大学院大学教授、「ミャンマーの政治・経済改革」

【パネリスト】
水谷俊博 (JETRO海外調査部 課長代理)
永杉 豊 (MYANMAR JAPON 代表)
松谷正明 (マニー株式会社会長)
NYO NYO SEIN (U KAR KA CEO)

【コーデイネイター】
笠原清志 (跡見学園女子大学教授、立教大学名誉教授)

講師プロフィール
■ 工藤 年博 (くどう としひろ)
1994年、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了、同年、アジア経済研究所入所。2000年から2003年までヤンゴン経済大学客員研究員、2014年4月より政策研究大学院大学教授。「ポスト軍政のミャンマー、改革の実像」など、著書、論文多数

■ 水谷 俊博 (みずたに としひろ)
2000年3月、東京外国語大学外国語学部ビルマ語専攻卒業(在学中の1997年~1998年の1年間、ヤンゴン外国語大学ミャンマー語学科在籍)。2000年4月ブラザー工業株式会社入社。2006年4月JETRO(日本貿易振興機構)入社(本部勤務)。2008年2月JETRO鹿児島事務所勤務。2011年1月JETROヤンゴン事務所勤務。2014年6月JETRO海外調査部アジア大洋州課勤務(メコン地域担当)。

■ 永杉 豊 (ながすぎ ゆたか)
1983年3月、東京外国語大学中国語学科卒。学生時代に起業、米国永住権取得後は米国、中国に移住し現地法人や事務所を設立。現在はヤンゴン在住。ミャンマービジネスアドバイザーとして法人設立から現地企業の紹介、販路開拓など幅広くミャンマービジネスの進出支援を務める。ヤンゴン和僑会代表、(社)日本ミャンマー友好協会副会長、(社)日本ニュービジネス協議会連合会特別委員。

■ 松谷 正明 (まつたに まさひろ)
1980年3月、千葉大学大学院工学研究科修士課程修了、同年4月に鳥羽洋行入社、その後マニー入社、1991年4月から当社取締役就任、2007年11月から取締役兼代表執行役社長に就任、2013年11月より取締役兼代表執行役会長に就任。

■ NYO NYO SEIN (ニョ ニョ セイン)
1975年10月、ミャンマーのマンダレー高校卒業後、総合食品メーカー「U  KAR KA」に就職、1987年から当時2代目の経営者の叔母と一緒にU  KARKAの経営に携わる.2000年に3代目経営者になり、2014年にはU KAR KA を正式な株式会社登録をし、現在CEOを務める。

■ 笠原 清志 (かさはら きよし)
跡見学園女子大学教授、立教大学名誉教授

内容
ミャンマーは、民主化以降、各種の政治・経済改革を行ってきている。また、昨年9月のテイラワ工業団地の部分的開業に伴い、日系企業47社が進出を決め工場の建設をスタートさせた。これまで内需中心であったミャンマー製造業が、日本企業の進出に伴い、輸出主体で成長を目指す産業構造の転換が求められている。日本政府は、今までの東南アジア進出の経験を踏まえ、社会インフラの整備、中・長期的人材の育成を強化してきている。日本企業の進出の状況、社会インフラの整備状況、そして他国企業の進出状況を踏まえ、ミャンマー経済の可能性、企業の社会的責任といったテーマについても議論を深めていきたい。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL.03-3985-2181 (月~木)11:00〜18:00
2016.11.17 インクルーシブな地域社会の実現に向けて ~「みんなの学校」から学ぶ多元的共生社会~
公開講演会
2016年11月17日(木)18:30~21:00  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
協力
株式会社クリックネット
会場
立教大学 池袋キャンパス 8号館1階 8101教室
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内容
大阪市立大空小学校は特別支援の対象となる児童を含め、すべての子供たちが同じ教室で学ぶ学校である。地域の住民や学生のボランティアだけでなく、保護者らの支援も積極的に受け入れた「地域に開かれた学校」として、多くの大人たちで見守れる体制を作っている。学校の理念は「すべての子供の学習権を保障する学校をつくる」であり、不登校はゼロ。唯一のルールとして“自分がされていやなことは人にしない 言わない”という「たったひとつの約束」があり、子供たちはこの約束を破ると“やり直す”ために、やり直しの部屋(校長室)へとやってくる。そんな大空小学校の日常を描いドキュメンタリー『みんなの学校』は、いま、全国で大きな反響をもって迎えられている。
元校長の木村泰子氏の取り組みは、まさに「ソーシャルデザイナー」の典型であり、子どもたち一人ひとりの個性をすべての教員が真剣に見つめる空気をつくり、「必要に応じて、児童同士、児童と教員、保護者と教員、地域の人々と学校、など様々な関係を調整しているだけ」と話す木村氏はまさに、学校という社会をデザインしてきたと考えられる。
そこで、大空小学校の日常を描いたドキュメンタリー映像(ダイジェスト版)を上映し、木村氏の理念を共有したうえで、本研究科教員も加わり、単に教育者の心得や子育てという狭い視点ではなく、大空小学校が蓄積してきた事実が描き出す現代社会のコミュニティにおける居場所の問題、その解決の糸口を探ることとしたい。

講師
【講演者】
木村 泰子 氏(大阪市立大空小学校・前校長)

【パネリスト】
中村 陽一 (21世紀社会デザイン研究科・法学部教授)
梅本 龍夫 (21世紀社会デザイン研究科特任教授)

【司会】
丸山 剛 氏(株式会社クリックネット代表取締役)

講師略歴
■ 木村 泰子 (きむら やすこ)
「みんながつくる みんなの学校」を合言葉に、大阪市立大空小学校の初代校長を9年間にわたり務める。2015年春、45年間の教職歴をもって退職。現在は全国各地での講演、教員研修、執筆などで多忙な日々を送る。著書に『『みんなの学校』が教えてくれたこと』(小学館)、『21世紀を生きる力』(出口汪との共著 水王舎)など。

■ 丸山 剛 (まるやま ごう)
(株)クリックネット代表取締役。NPO法人グラスルーツ理事。ライターとして、教育、キャリア分野を中心に取材・執筆に従事する傍ら、学生・社会人の学びの場「まなび創生ラボ」、食育の場「東日本橋SHOKUTAKU」、対話によるコミュニケーションの場「銀座哲学カフェ」を主宰。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL. 03-3985-2181/(月~木)11:00~18:00
2016.07.18 東北オープンアカデミー「地方創生と日本の未来」
公開プレゼンテーション・分科会
2016年7月18日(月・祝)13:30~20:00  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所、東北オープンアカデミー実行委員会(特別協力)、日経ビジネススクール
会場
プレゼンテーション : 立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール
分科会 : 太刀川記念館3階多目的ホール・1階第1・第2会議室、12号館第2会議室、12号館2階会議室
懇談会 : 太刀川記念館3階多目的ホール
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講師
(1) 高橋 博之 (たかはしひろゆき) : NPO法人東北開墾 代表理事、「東北食べる通信」編集長
(2) 貝島 桃代 (かいじまももよ) : 筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授
(3) 貝沼 航 (かいぬまわたる) : 株式会社明天 代表取締役
(4) 中村 陽一 (なかむらよういち) : 21世紀社会デザイン研究科・法学部 教授
(5) 石川 治江 (いしかわはるえ) : 21世紀社会デザイン研究科 客員教授
(6) 佐々木 瞳 (ささきひとみ) : 司会 フリーアナウンサー

講師略歴
■ 高橋 博之 (NPO法人東北開墾 代表理事、「東北食べる通信」編集長)
岩手県花巻市生まれ。農家や漁師が自分で値段を決められない日本の食べものづくりの仕組みに疑問を感じ、5年間岩手県議会議員を務めるが、現場の思いをそのまま汲み取ることができない政治の世界に限界を感じて引退。「自称」漁師の右腕などを経験した2年にわたる被災地放浪の後、2013年にNPO法人東北開墾を設立。毎号東北の志ある生産者を特集する“史上初の食べもの付き情報誌”「東北食べる通信」を創刊からわずか1年で購読会員数1300人超のユニークなオピニオン誌に育てあげる。今年の春には同様の試みを全国に広げるべく、日本食べる通信リーグを創設。

■ 貝島 桃代 (筑波大学大学院人間総合科学研究科 准教授)
東京都生まれ。1991年 日本女子大学家政学部住居学科卒業。
1992年 塚本由晴氏とアトリエ・ワン設立。
1994年 東京工業大学大学院修士課程修了。
2000年 東京工業大学大学院博士課程修了。
2000年~ 筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授。 実践的な活動を通した建築設計とまちづくりの研究を行う。震災後、建築家による復興支援ネットワーク「アーキエイド」に参加し、牡鹿半島の桃浦・月浦・侍浜地区を中心とした高台移転地や低平地利活用の計画策定支援を行う。また、牡鹿半島の集落や建築物、生業を記録した「浜の暮らしから浜の未来を考える 牡鹿半島復興のためのデザインパタンブック」「牡鹿漁師学校教科書」の製作を行う。桃浦浜づくり実行委員会による牡鹿漁師学校の企画・開催に際しては事務局として、広報活動やプログラム作成等の支援を行い、継続的な恊働体制を築いている。

■ 貝沼 航 (株式会社明天 代表取締役)
福島県福島市出身。子ども時代は、会津出身の祖父の膝の上で「会津っていうところは特別なところなんだ」という話を聞かされて育つ。高校時代は文化祭活動、大学時代はロックバンドとインド旅行に明け暮れる。大学卒業と同時に就職がきっかけで、東京から会津若松市に移り住む。当初は2年間で会津を出る予定だったのが、伝統工芸の職人さんたちとの出会いが転機となり、いつの間にか会津という土地に心酔し定住してしまう。2005年、25歳の時に株式会社明天を設立。柳宋悦『民芸の趣旨』を座右の書とする。

■ 佐々木 瞳 (フリーアナウンサー)
大学生時代、日本テレビ「oha4!NewsLive」で学生キャスターとして活動。ラジオ福島にアナウンサーとして入社。朝の生放送番組を務め、震災報道にも力を入れる。2014年4月フリーに転身。イベントMCなどをメインに行う。ブライダルに特化したミス・コンテスト 「Bride of japan2015」で第3位。

内容
東日本大震災から5年が経過し、いたるところで土地の整備やハードの建設が進んでいる。復興公営住宅への移設もはじまり、まちは機能の本格的な再生へと動く見込みとなっている。その際の鍵になるのがソフトの整備である。雇用がなければまちから人が離れてしまう。事業者がいなければ商店街はシャッター通りに戻ってしまう。 高齢化や人口減少、地域経済の衰退など、多くの課題は未解決のまま、厳しい状況を迎えている。震災によって高齢化・人口減少、そして産業の衰退が加速した東北は、10 年後、20 年後の日本の地域社会を先取りしている課題先端地域といえる。 いまの東北が抱える課題は、必ず日本の地域社会にも訪れる時がくる。 メディアでの報道も限定的なものとなってきた今、東北オープンアカデミーは改めて東北に関わることの意味とその可能性を広く共有することで、東北から日本の未来をともにつくり、磨きあげていく仲間を募っていくために東北各地でのフィールドワークを実施している。 本カンファレンスではフィールドワーク参加者が各地での学びを持ち寄り,今後東北とどのような関わりが出来るのか、第一部:プレゼンテーション「東北からはじめる地域の未来の社会実験」、第二部:分科会「フィールドワークからの気付きと学びのシェア」、第三部:懇談会の三部構成で議論を展開していきたい。

問い合わせ先
東北オープンアカデミー実行委員会(東京事務局:NPO法人ETIC.)
TEL. 03 - 5784 - 2115
2016.06.18 いまあらためて社会デザインを考える:共同体を支える理念とは何か~倫理、制度、現実の交錯する中で
公開講演会
2016年6月18日(土)14:00~18:10  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所、社会デザイン学会
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師
【講演とパネル討論】
宮島 喬 (お茶の水女子大学名誉教授、元立教大学社会学部教授)
西谷 修 (立教大学大学院文学研究科特任教授)
【報告とパネル討論】
佐野 敦子 (社会デザイン学会理事)
【ディスカッサント】
北山 晴一 (立教大学名誉教授)
【モデレーター】
中村 陽一 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・法学部教授)

講師プロフィール
■ 宮島 喬 (みやじま たかし)
お茶の水女子大学名誉教授。お茶の水女子大学、立教大学、法政大学の各教授を経て現職。専門は社会学。主な著書に、『現代ヨーロッパと移民問題の原点—1970、80年代、開かれたシティズンシップの生成と試練』(明石書店、2016年)、『外国人の子どもの教育: 就学の現状と教育を受ける権利』(東京大学出版会、2014年)、『一にして多のヨーロッパ—統合のゆくえを問う』(勁草書房、2010年)、『ヨーロッパ市民の誕生—開かれたシティズンシップへ 』(岩波新書、2004年)、他多数。

■ 西谷 修 (にしたに おさむ)
立教大学大学院文学研究科特任教授、東京外国語大学名誉教授。明治学院大学、東京外国語大学教授を経て現職。専門は哲学、フランス思想。主な著書に、『アフター・フクシマ・クロニクル』(ぷねうま舎、2014年)、『理性の探求』(岩波書店、2009年)、『「テロとの戦争」とは何か——9.11以後の世界』(以文社、2002年)、『世界史の臨界』(岩波書店 2000年)、『夜の鼓動にふれる——戦争論講義』(東京大学出版会 1995年 / ちくま学芸文庫 2015年)

■ 佐野 敦子 (さの あつこ)
(一社)社会デザイン研究所特別研究員。社会デザイン学会理事。主な論文に、「ドイツの多文化主義の方向性 移民統合に関わる成人教育からの分析」(『ヘルダー研究』日本ヘルダー学会,第19号, 2014年)、「『教育地主義』とはなにか—ドイツにみる新しい国民アイデンティティ形成の理念とその可能性—」(『Social Design Review 』Vol.6,社会デザイン学会,2014年)、「成人教育からみるドイツの統合と国民アイデンティティの形成」(博士学位申請論文、立教大学、 2014年)

■ 北山 晴一 (きたやま せいいち)
立教大学名誉教授、社会デザイン学会会長。パリ第3大学講師、立教大学教授等を経て現職。専門は社会デザイン学。主な著書に、『世界の食文化16フランス』(農文協、2008年)『衣服は肉体になにを与えたか』(朝日新聞社、1999年)、『19世紀パリの原風景』(全2巻、三省堂、1985年)、訳書『アフリカ革命に向けて』(F・ファノン著、みすず書房、1984年)、他。論文に「80年代を語ることの意味~時代はいかにして閉じられていったか」(『境界を超えて』立教比較文明学会、2009年)、等。

内容
近年、ともに生きることの困難を思い知らされる出来事が地球的な規模で頻発している。中東やアフリカでの戦闘、拉致、居住地や共同体の破壊、住処を追われて海を渡ろうとする難民の遭難、欧州でのテロ事件と排外主義…そして頻発する巨大災害。これらの出来事を私たちは他人事のように眺めてきたが、まさしく他人事のように眺めてきたことによって21世紀の文明社会は危機的な事態に直面してしまった。このような問題関心のもとに、21世紀社会デザイン研究科では、昨年来、目的を共有する社会デザイン学会との共催でシリーズ「いまあらためで社会デザインを考える」を企画してきた。
シリーズの第3回にあたる今回は、私たちがともに生きる場としての「共同体」について3つの視点から議論を深めたい。まず、西谷修氏には共同体を共同体として成立させしめる理念とりわけその倫理的基盤とは何かについて、また宮島喬氏には、氏が長年追究してきたフランスをはじめとする欧州諸国がそれぞれに異なる国家理念と歴史のしがらみを超えていかなる共同体を目指してきたのか、そしてそうして目指されてきた欧州諸国内での制度的合意がいま世界を席巻する人口移動の圧力の中でいかなる困難に直面しているかについて語ってもらう。ついで佐野敦子氏には、国民国家への執着がとりわけ強かったドイツがいまどのような共同体をめざしどのような努力を傾けているか、その現状について報告してもらう。最後に講師3名とディスカッサントおよびモデレーターを加えたパネル討論、フロアとの質疑等を通して、では日本の場合も含めさまざまに異なる個人やグループがともに生きることを可能にする共同体の形とはなにか、ついて議論を展開したい。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL.03-3985-2181 (月~木)11:00〜18:00
2016.5.28、06.11、07.30 認知症と成年後見制度について~現場から考える社会デザイン
連続シンポジウム
①5月28日(土) ② 6月11日(土) ③ 7月30日(土) いずれも 13:30~16:30  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科
共催
社会デザイン研究所
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師
【第1回】認知症と医療、意思決定支援について
新田 國夫 氏 (医療法人社団つくし会新田クリニック理事長)
水島 俊彦 氏 (弁護士、法テラス八戸法律事務所)

【第2回】認知症ケアと福祉、看護について
柴田 洋弥 氏 (日本自閉症協会常任理事)
永田 久美子 氏 (認知症介護研究・研修東京センター研究部長)

【第3回】認知症と成年後見活動について
高橋 弘 氏 (けやき野司法書士法人経営責任者)
土井 雅生 氏 (認定NPO法人成年後見なのはな代表理事)
小林 有紀子 氏 (社会福祉士、多摩南部成年後見センター)

講師プロフィール
■ 新田 國夫 (にった くにお) : 医療法人社団つくし会新田クリニック理事長
1944年岐阜県生まれ、早大卒、帝京大医学部卒、医師。医療法人社団つくし会理事長。全国在宅療養支援診療所連絡会会長。東京都国立市で医院を経営。通所リハビリやグループホームなどの事業所も展開。国立市と共同で月1回認知症カフェを開いているほか、岩手県陸前高田市での認知症カフェも監修。2014年11月当研究科主催の「フォーラム認知症カフェを考える2014」で第1部講演座長を務める。著書に『自宅で安心して死ぬための5つの準備』(主婦の友社)

■ 水島 俊彦 (みずしま としひこ) : 弁護士、法テラス八戸法律事務所
2007年司法試験合格。2010年~2013年法テラス佐渡法律事務所に赴任。成年後見関連業務や後見人のなり手不足等の課題に対して司法ソーシャルワークを実践する。その後、日弁連・法テラスの推薦を受けて英国エセックス大学客員研究員として1年間留学し、英国の意思決定支援関連実務を学ぶとともに南豪州において障害者権利条約に基づく支援付き意思決定支援モデルのトレーニングを受ける。現在は日弁連をベースに「意思決定支援」のわが国への導入を推進する活動を行っている。日弁連高齢者・障害者権利支援センター委員・障害者権利条約パラレルレポート作成PT委員。

■ 柴田 洋弥 (しばた ひろや) : 日本自閉症協会常任理事
知的障害者入所更生施設「滝乃川学園成人部」指導員を皮切りに、国立市通所施設「あさがお」他の施設長を歴任し、07年「日の出福祉園」園長。2011年退職。元日本知的障害者福祉協会政策委員長。現在、日本自閉症協会常任理事、日本成年後見法学会制度改正検討委員会委員など公職を務める。ホームページhttp://hiroya.info/に論文を掲載し、長年の福祉現場の経験を基に意思決定支援の導入を提言する。共著「知的障害をもつ人の自己決定を考える」(大揚社)

■ 永田 久美子 (ながた くみこ) : 認知症介護研究・研修東京センター研究部長
新潟県出身。千葉大学大学院看護学修士課程修了。学生時代から地域や病院、施設で認知症の人と家族を支援する活動を続けてきている。東京都老人総合研究所を経て、2000年8月から認知症介護研究・研修東京センター勤務。認知症の本人が自分らしく暮らし続けるための本人支援、本人と家族を地域の多資源で支える人材・チーム育成、地域の特徴を活かした本人参画の地域づくり等に取り組む。主な編著書として、「認知症の人の見守り・SOSネットワーク実例集」、「認知症の人の小さくて大きな一言」等

■ 高橋 弘 (たかはし ひろし) : けやき野司法書士法人経営責任者
1956年東京都生まれ。東京外国語大学卒業。コマツ海外事業本部を経て、けやき野司法書士法人を設立し現在経営責任者。司法書士(埼玉司法書士会)。日本成年後見法学会常務理事、国際交流委員会委員長として後見法国際会議に学会代表として参加するほか、2010年横浜で開催された第1回成年後見法世界会議事務局長を務める。雑誌『実践成年後見』編集委員。けやき野司法書士法人(浦和、飯能)は多数の成年後見人および成年後見監督人を務めている。

■ 土井 雅生 (どい まさお) : 認定NPO法人成年後見なのはな代表理事
2006年千葉市にNPO法人成年後見なのはなを設立。その後、行政書士を中心に会員を募り現在では会員規模60名となり、わが国で最多実績を有する成年後見NPO法人に成長した。同法人は公益性が高く組織運営が適正であり広く市民から支援されていると認められ、所轄庁である千葉市より市内初の認定NPO法人に認定された。土井理事長は、なのはな主催セミナーのほか東京大学市民後見人養成講座などで講演活動を行っている。

■ 小林 有紀子 (こばやし ゆきこ) : 社会福祉士、多摩南部成年後見センター
東京都出身。社会福祉士。2011年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。2006年より東京都調布市、日野市、狛江市、多摩市、稲城市の5市が共同で設立し運営する多摩南部成年後見センターにて、低所得者や虐待事案、多問題家族等の困難事例を中心に延35人の後見業務に従事。その傍ら市民後見人の養成に携わり、修士論文「成年後見制度における市民後見人の養成と活用」を執筆。東日本大震災の際には「赤い羽根共同募金」の助成金を獲得し、被災地において成年後見制度の利用支援活動を展開。共著『成年後見実務全書』。

<ファシリテ-タ->
■ 長坂 俊成 (ながさか としなり)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授(博士課程前期課程主任、社会学部教授兼任)。地域社会の課題解決や公民協働、知識創造、リスクガバナンスを支えるeコミュニティプラットフォームを提唱し、その開発と普及に取り組む。専門はリスクガバナンス、リスクコミュニケーション、防災危機管理、デジタルアーカイブ、災害情報、情報政策など。筑波大学大学院経営政策科学研究科修了(法学修士)。研究の傍ら2つの震災支援NPO法人代表理事を務める。

<討論参加者>
■ 櫻井 幸男 (さくらい ゆきお)
1957年大分県生まれ。大学卒業後、1980年より海運会社勤務。2014年度第7期市民後見人養成講座修了(東京大学)、2015年4月より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程。現在、成年後見制度について研究中。社会デザイン学会、日本成年後見法学会に所属。

内容
認知症が現代の社会的課題となっています。認知症患者は現在520万人と推計され(厚労省)、加えてMCI(軽度認知障害)の人々が多数います。MCIの人々の何割かは将来認知症へ移行すると言われています。団塊の世代が75歳以上となる2025年に認知症患者は700万人まで増加し、高齢者の5人に1人が認知症となる見通しです。しかし、社会の備えは十分であるとは言えません。医療、介護、成年後見などの制度は有りますが、肝心の地域社会における相互の連携は十分ではありません。
本シンポジウムでは、認知症や成年後見と深い関わりを持つ各界の方々が現場や学術の視点から認知症にどう対処すべきかを講演し、参加者と意見交換する場を提供します。対象領域が多岐にわたるため、連続3回のシンポジウムを行います。
第1回は「認知症医療と意思決定支援」について精神科医、弁護士が講演します。 第2回は「認知症ケア」について福祉専門家、看護師が講演します。 第3回は「成年後見活動」について司法書士、NPO代表、社会福祉士が講演します。
各回とも講師が講演を行い、その後長坂教授がファシリテーターとなり講師とのパネル討論を行い、最後に会場参加者との意見交換を行います。 本シンポジウムを通じて、認知症と成年後見制度に関する社会デザインをどのように構築すればよいのか、講演者と参加者が共に考える機会を提供します。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL.03-3985-2181 (月~木)11:00〜18:00

2015年度

2016.02.25 「今あらためて社会デザインを考える ~ 東日本大震災の復興の今日的課題」
公開講演会
2016年2月25日(木)18:30~21:00  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
社会デザイン学会
会場
立教大学 池袋キャンパス 7号館 7102教室

講師
【講師】
望月 正彦 氏 (三陸鉄道株式会社社長)
【パネリスト】
中村 陽一 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・法学部教授)
北山 晴一 (立教大学名誉教授)

講師略歴
■ 望月 正彦 (もちづき まさひこ) : 三陸鉄道株式会社社長
1952年生まれ。岩手県花巻市出身。岩手県庁入庁後、盛岡地方振興局長などを歴任。2010年6月、三陸鉄道社長就任。三陸鉄道は県や沿線市町村が出資する全国初の第三セクター鉄道として1984年4月に開業。今年は開業30周年。「三鉄」の愛称で呼ばれ、一昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のモデルともなる。

内容
東日本大震災からもうすぐ5年が経過しようとしている。東日本大震災は私たちに様々な課題をつきつけたが、とりわけ被災した地域をいかに復興するかという課題は、今日的な課題でもある地方創生とも関連しつつ、困難な課題となっている。こうした状況のなかで三陸鉄道は、地域の基幹産業である水産業、観光業と連携し新たな地方創生ビジネスモデルを構築し、地域の復興に大きな役割を果たしている。以上の経験と教訓、被災地の現状と今後の展望を学ぶことを目的とする。また共催の社会デザイン学会が三陸鉄道の被災地研修等の成果を社会デザイン大賞に選考したのもふまえ、「社会デザイン」の観点から、被災地復興をテーマとするディスカッションも実施する。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL. 03-3985-2181/(月~木)11:00〜18:00
2016.03.05 「WATASHIカレッジ」 育休復帰準備完璧1Day講座
公開講演会
2016年3月5日(土)13:00~16:30  申込要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
(株)ベネッセコーポレーション
後援
豊島区
会場
立教大学 池袋キャンパス 14号館 D201、D603、D602教室

講師
白土 謙二 氏 (元電通特別顧問)
小崎 恭弘 氏 (大阪教育大学准教授)
薬師丸 正二郎 氏 (立教大学法学部キャリアアドバイザー)
萩原 なつ子 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授)

講師略歴
■ 白土 謙二 (しらつち けんじ) : 元電通特別顧問
立教大学法学部政治コース卒業。同年4月電通入社。クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、コピーライターを勤める。企業の経営・事業戦略からブランドコミュニケーション、商品開発、プロモーション、店舗開発、イントラネット構築、CSR活動、企業カルチャー変革まで、広汎なビジネス領域を戦略と表現の両面から、統合的にコンサルティングを担当。カンヌCMフェスティバル銀賞を始め、広告賞受賞多数。2015年3月31日電通を退社し、現在フリーのクリエイティ・ディレクターとして活躍中。

■ 小崎 恭弘 (こさき やすひろ) : 大阪教育大学准教授
聖和大学教育学部卒業。97年武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科終了。09年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。91年西宮市市役所初の男性保母として採用、西宮市授産所「名神あけぼの園」に配属。96年仏教大学通信教育部非常勤講師。02年聖和大学教育学部非常勤講師。03年西宮市役所退職、神戸常盤短期大学専任講師。04年甲南女子大学・大阪人間科学大学非常勤講師。05年武庫川女子大学非常勤講師 06年関西学院大学非常勤講師 14年大阪教育大学教育学部 准教授 現在に至る。

■ 薬師丸 正二郎 (やくしまる しょうじろう) : 立教大学法学部キャリアアドバイザー
立教大学法学部卒業、元立教大学観光学部特任准教授。立教女学院短期大学非常勤講 師、立教大学法学研究科大学院博士後期課程在学中。立教大学法学部キャリアアドバ イザー。

内容
ママになっても大学で学べる社会を目指して、「一生涯教育」をコンセプトにする立教大学と妊娠期から育児期をサポートし続けるベネッセが共同開催する。育休復帰直前のワーキングマザー(&パパや祖父母)に向け、立教大学という学びの場を舞台に、自信をもって復帰できるための実践的な学びの機会を提供。ママには仕事脳に切り替える訓練や先輩ママの経験値を収集できる機会を提供し、パパ(もしくは祖父母)には子どもと2時間過ごす体験と夫婦で協力して育児をする心構えを提供します。
また、当企画(育休復帰という新たなスタートラインにたつ女性の支援)を皮切りに、ママが大学で学ぶ・キャリアを磨くことを大学とベネッセで支援していきます。
当企画は2015年7月19日に立教大学で実施した「マナmamaカレッジ」での数々の意見とモニター参画いただいたママたちの声からつくられています。

<講座内容>
WATASHIカレッジ ~わたしも子どもも家族も、育休復帰準備OK!~
1.講演「助け合いのネットワーキングの重要性」
萩原 なつ子 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授・社会学部教授)
2.「ロジカルシンキング~育児脳を仕事脳へ」
薬師丸 正二郎 氏 (立教大学法学部キャリアアドバイザー)
3.「自分を知り、自分を伝える」わたしのキャリアの棚卸し
白土 謙二 氏 (元電通特別顧問)
4.「パパと赤ちゃんと一緒に楽しく過ごそう」
小崎 泰弘 氏 (大阪教育大学准教授)

問い合わせ先
WATASHIカレッジ 育休復帰準備完璧1Day 講座(お申込終了)
2016.03.19 いま、改めて民主主義を教えるとは?
公開講演会・パネルディスカッション
2016年3月19日(土)13:00~18:00  参加費無料/申込不要
主催
21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催
日本シティズンシップ教育フォーラム
会場
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師
【講師】
広田 照幸 氏(日本大学文理学部教授)
合田 哲雄 氏(文部科学省初等中等教育局教育課程課長)
小玉 重夫 氏(東京大学大学院教育学研究科教授)
林 大介 氏(東洋大学社会学部助教、模擬選挙推進ネットワーク事務局長)
萩原 なつ子 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授)

講師略歴
■ 広田 照幸 : 日本大学文理学部教授
1959年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。南山大学文学部講師、助教授、東京大学大学院教育学研究科助教授・教授を経て、現在、日本大学文理学部教授。専門は、教育社会学、教育学、社会史。

■ 合田 哲雄 : 文部科学省初等中等教育局教育課程課長
1992年に旧文部省に入省。2000年に福岡県教育庁高校教育課長に着任。その後、国立大学法人化や学習指導要領改訂の担当、全米科学財団 (The National Science Foundation: NSF)フェロー、高等教育局企画官、研究振興局学術研究助成課長等を経て、現在、 初等中等教育局教育課程課長。

■ 小玉 重夫 : 文部科学省初等中等教育局教育課程課長
1960年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。慶應義塾大学教職課程センター助教授、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授などを経て、現在、東京大学大学院教育学研究科教授。専門は、教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本の教育思想史。

■ 林 大介 : 東洋大学社会学部助教、模擬選挙推進ネットワーク事務局長
1976年生まれ。子どもの権利条約に高校生時代に出会ったことをきっかけに、今を生き、次代を担う子ども・若者のエンパワーメントや社会参加、シティズンシップ教育をテーマにした活動を始める。NPO職員、文部科学省職員を経て、現在、東洋大学社会学部社会福祉学科助教、NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン理事。

内容
近年、市民社会の担い手の育成をめざしたシティズンシップ教育の必要性が高まる中で、日本各地で、様々な実践や研究、政策形成が展開されてきている。こうした実践・研究・政策などに携わる人々が、領域を越えて交流する場は、これまであまり設けられてこなかったが、意欲的な取り組みを応援し、日本のシティズンシップ教育のさらなる発展を図っていくためには、実践・研究・政策等に携わっている様々な人たちや、そうした取り組みに関心のある人たちが、ともに集い、交流する場を設けることが重要である。本企画では、そうした背景や問題意識を踏まえ、シティズンシップ教育に携わる様々な人々の交流や意見交換、また広くシティズンシップ教育に関心のある人々との結びつきの機会をつくることを目的とする。

問い合わせ先
立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科委員長室
TEL. 03-3985-2181/(月~木)11:00〜18:00

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