研究科で再構築した考えを実践する
一般社団法人オーロラブラック代表理事 齋藤映博さん
2025/04/22
修了生
研究科で再構築した考えを実践する
西日本豪雨の際に災害支援に関わった経験を元に、研究科では「水害被災地における技術系ボランティアと関係各所の連携について」という修士論文を執筆しました。長坂ゼミに所属し、長坂教授の災害支援現場での経験・知識に触れ、その後の災害支援活動の取り組み方、考え方を発展させることができました。また、研究科では他の方々が関わる社会問題に触れ、全ての社会問題には関わりがあり、単独では存在しないと考えるようになりました。多様な講義を通じ、それまで取り組んでいた災害支援が、知らず知らずのうちに「正義」を持ってしまっていたことに気づきました。講義の中で無意識にもってしまっていたその正義や固定概念を壊すことができ、今後、どのような災害支援活動が適切なのか、自分自身の考え方を再構築できたことが、研究科で得た大きな財産となっています。
研究科修了後は働きながら災害支援活動を継続しており、現在は能登半島地震の支援活動に週末に通っています。研究科で学んだことをひとつずつ実践していくということを今後の目標に、非営利型の一般社団法人を設立しました。ボランティアの存在が必要のない制度や仕組みがあることが理想ですが、制度や仕組みが整うまではその隙間を埋めるためボランティアの力は必要だと考えています。今後は法人として、個人で活動している技術力のある支援者の待遇・福利厚生の向上、これまでボランティアが無償で行っている技術系支援の待遇の改善、可視化されていない支援活動の周知、資金の困らない支援活動の構築などに取り組んでいきたいと考えています。
「どうしてそんなに支援活動をするんですか?」と聞かれることがありますが、もし目の前で小さいお子さんが転んだら大丈夫?と声をかけて手を貸すでしょう。まだやったことのない人にとってはそれが遠くの、知らない人たちの出来事だから二の足を踏んでしまっているだけだと思うのです。すでに実践されている方も多いと思いますが、ぜひ皆さんも研究科で学んだことを、社会課題解決のために、そして少しだけ遠くの、知らない人たちのために使ってみてください。
※記事の内容は取材時点のものです。
西日本豪雨の際に災害支援に関わった経験を元に、研究科では「水害被災地における技術系ボランティアと関係各所の連携について」という修士論文を執筆しました。長坂ゼミに所属し、長坂教授の災害支援現場での経験・知識に触れ、その後の災害支援活動の取り組み方、考え方を発展させることができました。また、研究科では他の方々が関わる社会問題に触れ、全ての社会問題には関わりがあり、単独では存在しないと考えるようになりました。多様な講義を通じ、それまで取り組んでいた災害支援が、知らず知らずのうちに「正義」を持ってしまっていたことに気づきました。講義の中で無意識にもってしまっていたその正義や固定概念を壊すことができ、今後、どのような災害支援活動が適切なのか、自分自身の考え方を再構築できたことが、研究科で得た大きな財産となっています。
研究科修了後は働きながら災害支援活動を継続しており、現在は能登半島地震の支援活動に週末に通っています。研究科で学んだことをひとつずつ実践していくということを今後の目標に、非営利型の一般社団法人を設立しました。ボランティアの存在が必要のない制度や仕組みがあることが理想ですが、制度や仕組みが整うまではその隙間を埋めるためボランティアの力は必要だと考えています。今後は法人として、個人で活動している技術力のある支援者の待遇・福利厚生の向上、これまでボランティアが無償で行っている技術系支援の待遇の改善、可視化されていない支援活動の周知、資金の困らない支援活動の構築などに取り組んでいきたいと考えています。
「どうしてそんなに支援活動をするんですか?」と聞かれることがありますが、もし目の前で小さいお子さんが転んだら大丈夫?と声をかけて手を貸すでしょう。まだやったことのない人にとってはそれが遠くの、知らない人たちの出来事だから二の足を踏んでしまっているだけだと思うのです。すでに実践されている方も多いと思いますが、ぜひ皆さんも研究科で学んだことを、社会課題解決のために、そして少しだけ遠くの、知らない人たちのために使ってみてください。
※記事の内容は取材時点のものです。
プロフィール
PROFILE
齋藤 映博(さいとう あきひろ) さん
2022年3月修了