あわいの人になりたい、わたし
ソーシャルワーカー(精神保健福祉士、社会福祉士) 芦沢茂喜さん
2025/11/21
修了生
OVERVIEW
山梨県の福祉職として勤務される芦沢茂喜さんにお話を伺いました。
あわいの人になりたい、わたし
異動に伴い担当になった、ひきこもり。3年間、担当し、その経験をまとめ、本として発刊したところ、新聞、テレビなどに取り上げられ、10年以上経過した今でも、ひきこもり支援に取り組んでいます。
ここ数年は求められるニーズが仕事の範疇を質、量ともに越えてしまい、プライベートな取り組みを始めました。2年前に自家用のワゴン車を購入し、後部座席を相談室に改造し、公園などの駐車場に出向き、話を聴く取り組み「つむぎ」を始めました。コロナ禍で顕在化し、増加する女性のひきこもりの相談を同居の家族から受ける中で、男性との違い、年代の違いなどを感じ、当事者から話を聴く必要があると感じましたが、なかなかアプローチできない状況下で浮かんだアイディアを形にしました。買い物は何を買うのかを考える時は楽しく、買ったあとは気持ちが萎むものですが、私も勢いで車を購入したため、いざ車が来ると実践をまとめる自信がなくなり、逃げ出したくなりました。
そんな自分自身を縛るために、大学院への進学を決めました。大学院であれば、他の大学院でも良いのに、なぜ立教大学の、社会デザイン研究科なのかと言えば、私が行っていることを特定の分野からまとめることは難しいと思いました。専門分野を深めるのではなく、広く学び、これまで取り上げられることがなかったことにスポットを当て、それを社会に訴え、新たな社会の姿を想像する、そんな本研究科の姿勢が私には合っていると思いました。
2年間の学びを終え、私はこれまで以上にあわいの人になりたいという気持ちを強く意識するようになりました。あわいとは間。人と人との間、物事の同士の間。社会で起こる課題は様々な要素の関連、つながりの中で起こっていると考えた場合、間にこそ、大事なことがあるように感じます。あわいに関心を持ち、取り組む人が増えることが、社会が抱える課題解決に繋がるような気がしており、本研究科の学びを通して、より多くの人にあわいについて考える機会を持ってほしい。今の私はそう思います。
※記事の内容は取材時点のものです。
異動に伴い担当になった、ひきこもり。3年間、担当し、その経験をまとめ、本として発刊したところ、新聞、テレビなどに取り上げられ、10年以上経過した今でも、ひきこもり支援に取り組んでいます。
ここ数年は求められるニーズが仕事の範疇を質、量ともに越えてしまい、プライベートな取り組みを始めました。2年前に自家用のワゴン車を購入し、後部座席を相談室に改造し、公園などの駐車場に出向き、話を聴く取り組み「つむぎ」を始めました。コロナ禍で顕在化し、増加する女性のひきこもりの相談を同居の家族から受ける中で、男性との違い、年代の違いなどを感じ、当事者から話を聴く必要があると感じましたが、なかなかアプローチできない状況下で浮かんだアイディアを形にしました。買い物は何を買うのかを考える時は楽しく、買ったあとは気持ちが萎むものですが、私も勢いで車を購入したため、いざ車が来ると実践をまとめる自信がなくなり、逃げ出したくなりました。
そんな自分自身を縛るために、大学院への進学を決めました。大学院であれば、他の大学院でも良いのに、なぜ立教大学の、社会デザイン研究科なのかと言えば、私が行っていることを特定の分野からまとめることは難しいと思いました。専門分野を深めるのではなく、広く学び、これまで取り上げられることがなかったことにスポットを当て、それを社会に訴え、新たな社会の姿を想像する、そんな本研究科の姿勢が私には合っていると思いました。
2年間の学びを終え、私はこれまで以上にあわいの人になりたいという気持ちを強く意識するようになりました。あわいとは間。人と人との間、物事の同士の間。社会で起こる課題は様々な要素の関連、つながりの中で起こっていると考えた場合、間にこそ、大事なことがあるように感じます。あわいに関心を持ち、取り組む人が増えることが、社会が抱える課題解決に繋がるような気がしており、本研究科の学びを通して、より多くの人にあわいについて考える機会を持ってほしい。今の私はそう思います。
※記事の内容は取材時点のものです。
プロフィール
PROFILE
芦沢 茂喜(あしざわ しげき ) さん
2025年3月修了