人生のターニングポイントに
大阪市都島区長 藤岡慶子さん
2025/11/21
修了生
OVERVIEW
建築士から区長へ —大阪市都島区長として活躍される藤岡慶子さんにお話を伺いました。
人生のターニングポイントに
私が研究科と出会ったのは、新型コロナが蔓延した頃。ふと立ち止まる時間が出来た時に、日経ビジネスと立教大学の夏期集中講座を受講し、新鮮な学びを経験したことが契機となりました。
幼少の頃から、人と生活空間の関わりに関心がありました。高度経済成長期で自宅周辺の畑に建物が建ち、まちがつくられていく様相の変化に刺激を受け、大学で建築学を学びました。卒業時は、女性に開かれた就職先は少なかったですが、その後の男女雇用機会均等法の施行により、仕事を続け企業の定年まで勤め終えたところで、ふと気がついたのは、組織内の調整や企業利益に振り回されて、人と関わる場面が少なくなっていること。そして、様々な社会課題がとても気になり出しました。
河口眞理子先生のもとで、私の研究題目は「持続可能な社会活動を支えるための組織とネットワークのあり方 ——サステナブルな事業に貢献する『女性の視点』を活かした組織特性——」でした。これまでの実務や社外活動の経験を基に、女性が意思決定に参画する事業の事例を捉え、その組織運営の特徴について社会調査をもとに仮説検証する研究を行いました。同時に、第一線で実践的に活躍されている講師のみなさま、また社会課題に取組むNPOやソーシャル・ビジネスの主宰者、起業予定者など多くの学友とも、学びを深めることができました。
現在は大阪市の区長になり、これまでの社会人としての経験と、研究科で“新しい市民的知の集結と協働のネットワークのあり方”を研究した経験を活かし、公民連携する協働を活性化し、まちづくりとひとづくりの課題解決と価値創造の両面を、区民に近い存在として推進していくという想いを胸に、日々奮闘しています。また、共に生きがいや働きがいのある組織環境を創出することに取組んでいます。
今あらためて、人生のターニングポイントに気づいて行動を始めるのはいつでも大丈夫で、大切なことを見失わずにしていきたいと思います。そのために欠かせない学びを、研究科で得られたことに感謝しています。
※記事の内容は取材時点のものです。
私が研究科と出会ったのは、新型コロナが蔓延した頃。ふと立ち止まる時間が出来た時に、日経ビジネスと立教大学の夏期集中講座を受講し、新鮮な学びを経験したことが契機となりました。
幼少の頃から、人と生活空間の関わりに関心がありました。高度経済成長期で自宅周辺の畑に建物が建ち、まちがつくられていく様相の変化に刺激を受け、大学で建築学を学びました。卒業時は、女性に開かれた就職先は少なかったですが、その後の男女雇用機会均等法の施行により、仕事を続け企業の定年まで勤め終えたところで、ふと気がついたのは、組織内の調整や企業利益に振り回されて、人と関わる場面が少なくなっていること。そして、様々な社会課題がとても気になり出しました。
河口眞理子先生のもとで、私の研究題目は「持続可能な社会活動を支えるための組織とネットワークのあり方 ——サステナブルな事業に貢献する『女性の視点』を活かした組織特性——」でした。これまでの実務や社外活動の経験を基に、女性が意思決定に参画する事業の事例を捉え、その組織運営の特徴について社会調査をもとに仮説検証する研究を行いました。同時に、第一線で実践的に活躍されている講師のみなさま、また社会課題に取組むNPOやソーシャル・ビジネスの主宰者、起業予定者など多くの学友とも、学びを深めることができました。
現在は大阪市の区長になり、これまでの社会人としての経験と、研究科で“新しい市民的知の集結と協働のネットワークのあり方”を研究した経験を活かし、公民連携する協働を活性化し、まちづくりとひとづくりの課題解決と価値創造の両面を、区民に近い存在として推進していくという想いを胸に、日々奮闘しています。また、共に生きがいや働きがいのある組織環境を創出することに取組んでいます。
今あらためて、人生のターニングポイントに気づいて行動を始めるのはいつでも大丈夫で、大切なことを見失わずにしていきたいと思います。そのために欠かせない学びを、研究科で得られたことに感謝しています。
※記事の内容は取材時点のものです。
プロフィール
PROFILE
藤岡 慶子(ふじおか けいこ ) さん
2023年3月修了